前回のブログで問題集・参考書は、「自分の目で問題集の中身を確認して、自分で選ぶ」ことが一番大切だとお伝えしました。しかし、どれを選んだらいいのか全く見当がつかないという方向けに、私がおススメする3冊をご紹介します。この3冊は使って損はないので自信を持っておススメしますが、成果が上がることを保証するわけではありませんので、心配ならばやはり手に取って実物を見て判断してください。
おススメ1 《改訂版》田村のやさしく語る現代文
最初におススメするのは 《改訂版》田村のやさしく語る現代文(田村秀行/代々木ライブラリー) です。大学入試の現代文の読解問題を解けるようにするためのポイントがわかりやすくまとめられています。練習問題もあるので、問題を解きながら解説にもしっかり目を通して勉強していくと、この1冊で大学入試のかなりのレベルの問題を解けるようになると思います。読解問題の基礎を身につけるためには最適な1冊です。
おススメ2 [改訂版]現代文キーワード読解
読解の仕方が身についても、「語彙力」や「テーマ知識」が欠けていれば現代文を正確に読解することはできません。現代文特有の「語彙力」と「テーマ知識」を身につけるために最適なのが [改訂版]現代文キーワード読解(Z会編集部編/Z会) です。言葉を使う人によって意味が異なるとコミュニケーションは成り立たなくなります。入試現代文が筆者及び問題作成者とのコミュニケーションと考えたなら、言葉の意味は曖昧ではいけません。その曖昧さを排除するために受験生必携の1冊であるといえます。
おススメ3 大学入試受かる漢字・用語 パピルス1467 改訂版
最後に紹介するのは、大学入試受かる漢字・用語 パピルス1467 改訂版(出口汪/学研) です。これは漢字の読み書きを練習する問題集という要素に加えて、入試問題から例文を引用して、どんな用語が、実際にどう使われ、どのように設問を解く上でからんでくるのか、という点にこだわった「頻出かつ重要」なものを厳選されている1冊です。先ほど紹介した現代文キーワード読解とは被る内容ではないので、こちらも併せて活用したい1冊です。
まとめ
国語、特に現代文はすべての教科の基礎となるものであるため、文系理系問わずきちんと勉強しておくことが望ましい教科です。現代文の読解力以上に英文の読解ができる人は誰もいませんし、用語の意味が解らないのに数学や理科社会の高度な問題が解ける人もいません。言葉の意味を正確に定義することなく学問を追及することはできないのです。
英語や古文漢文の読解問題が解けないという受験生は「現代文の読解」を、英語や古文漢文の文法問題が解けないという受験生は「口語文法」を、数学理科社会の文章問題が解けないとかグループディスカッションが上手くいかないという受験生はやはり「現代文の読解」を、今一度やり直してみてはいかがでしょうか。