成績を上げる最も簡単で確実な方法

成績が良い生徒と、成績が良くない生徒を比べてみると、勉強に対する向き合い方が明らかに違う。このブログを読んでいる読者は、成績を上げたいと思っている方だと思う。これから述べることは、タイトルにある通り、最も簡単で確実に成績を上げる方法である。ポイントは5つ、是非、実践して成績が上がる喜びを味わってほしい。

目次

他人や環境のせいにしない

成績が上がらない人に限って、学校、家族、友だち、参考書や問題集、部活などの自分以外のもののせいにしていることが多い。ある先生の授業が解かりにいと感じても、成績のいい奴はいる。どんなにテストが難しくても、高得点の奴は必ずいる。どんな家庭でも、お互いに折り合っていかなければ上手くやっていけない。友だちがどんなに馬鹿な奴でも、キミの成績には関係ない。参考書や問題集が悪いのではなく、効果的な使い方を知らないだけだ。好きでやっている部活のせいで成績が悪くなったと本気で思っているのなら、キミは性質が悪い。生まれつき頭が悪いと言い張るなら、もう救いようがない。

いいかい、すべては自己責任だ。成績が悪いのは自分のせい。周りのせいじゃないよ。たとえ本当に周りのせいだったとしても、それを言って成績が上がるのかい?上がらないよね!言っても仕方がないことは言わない方がいい。言えば言うほど、キミの人間性だって地に落ちていくんだよ。

実はね、人間の身体は「食べたもの」と「考えたこと」の結果なんだ。食べなければ死んでしまうし、逆に食べ過ぎればお腹を壊したり、太ったりする。栄養のバランスを考えずに好きな物ばかり食べ続けて病気になる人もいる。運動するのが面倒だという人は筋肉が弛んで体型が崩れてくる。身体を清潔にしない人は、悪臭を放っていたり、思わぬ病気になる人もいる。これらはすべて自分の責任だよね。

勉強もそれと全く同じなんだよ。成績は、キミが「勉強したもの」と「考えたこと」の結果なんだ。

他人が食べたものがキミの栄養にならないのと同じで、授業を受けてもそれだけでは成績は上がらない。自分から勉強することによって、はじめて成績が上がる方向にベクトルが向くんだ。

だから、今日から他人のせいにするのをキッパリやめること。勉強の成績はすべて自分の責任と考えて、しっかり勉強していこう!

プラス思考する

成績が伸びにくい人はマイナス思考が多い。マイナス思考とは、性格が暗いということではない。プラス思考とマイナス思考では、同じ状況でも行動の仕方が違う。

マイナス思考の人は、「やっても無理」「どうせ上手くいかない」「頑張ってもできなかったら惨め」などと考えて、行動しようとしない。行動したとしても、見せかけの行動である場合が多い。このような考え方では当然結果は出ない。また、マイナス思考の人には、言い訳が多いのも特徴だ。「部活が忙しいから、勉強できない」「まだ授業でやってないから、できない」「テストが難しいから、解けない」「自信がないから、やりたくない」「親が口うるさいから、やる気にならない」「まだ志望校が決まっていないから、勉強する必要がない」などと、できない理由を並べるのが得意だ。やる前から言い訳を考えているようならかなり重症だ。思考回路が「~だから~できない」になっている。原因・結果の因果関係がマイナスの結果で終わるように考えるクセが滲みついている。

プラス思考の人は、「やればできる」「やってみないとわからない」「上手くいかなかったらやり方を変えればいい」と考えているので、すぐに行動する。思考回路が「まずはやってみよう」になっている。もちろん、上手くいかないこともたくさんある。しかし、その経験が新たな知識や知恵をもたらし、どんどん成長していくのだ。プラス思考だからといって、自信があるわけでもないし、必ず上手くいくという保障もない。傷つくことだってあるかもしれない。それでも行動するのは、自ら行動することが、結果を変えられる唯一の方法だという、至極当然の因果関係を理解しているからだ。小さな成功と失敗を数多く経験することで認識力が上がっていき、やがて大きな成功に繋がるのだ。

誰もがスタートラインでは横並びなのに、時間と共に実力の違いがハッキリしていく。

プラス思考・マイナス思考はその人の性格ではないんだ。考え方の一つなんだよ。勇気を出して、プラス思考を習慣にしてみよう!

尚、「まだ1年生だから」とか「後からでも何とかなる」といって何もしない人は、能天気なマイナス思考です。こういう人が後で一番悲惨な目に会っています。

予習する

はじめに考え方について述べてきたが、ここからは勉強の内容について伝えていこう。

成績を上げるために、予習はとても大切だ。予習の目的は、ずばり、授業を理解するため、である。授業内容が理解できなければ、必ず後々の勉強に響いてくる。テスト勉強や受験勉強で苦しみ、得られる成果も少ない。授業内容が完璧に理解できていれば、応用・発展へと簡単にステップアップできるので、テスト勉強や受験勉強も思い通りに運びやすい。予習を「する」のと「しない」のとでは、天と地ほどの差があるのだ。

勉強をスポーツに置き換えて考えてみると、対戦するチームや選手がどんな特徴を持っているのか、技術的な強みや弱みはどこにあるのか、どんな戦略で試合を組み立ててくるのか、など、勝敗に大きく影響する情報を事前に仕入れておくのは当たり前だ。そして、相手の攻守に対してどのように対応するのか、考えられるだけの策を講じて準備を進めていくことになる。それでも実際に対戦して初めて分かることもある。何も準備せず試合に臨めば、翻弄されっぱなしで終わるのが目に見えている。このように、スポーツにおいても、予習的な要素は極めて重要なのだ。

予習する習慣は、仕事をする場面でも活きてくる。「仕事のデキは『段取り八分』で決まる」とよく言われる。つまり、準備が最も大切なのだ。勉強も同じである。予習という準備をするからこそ、授業のポイントが理解できるのだ。

予習の仕方のポイントはたった一つ、「自分にとって分からないところを探すこと」である。予習の段階では分からなくても大丈夫。分からないところは授業で分かればいい。

予習した場合と予習しなかった場合とを比較すると、予習した場合は、授業を受けると分からないところは無くなっていくのだが、予習しないで授業を受けると、分からないところは逆に増えてしまう。予習する効果は非常に大きいのだ。

余談だが、塾や予備校の授業が学校よりも先行し、結果として予習した状態となり、学校の授業を易しく感じると、先生のことを見下して授業を真面目に受けなくなる生徒がいるが、それは間違っている。授業内容を理解できたなら、授業を充実させるために先生の補佐に回るべきである。授業態度と学業成績の両面で優秀な生徒がいないと困るのだ。成績が良くても授業態度が悪い生徒は、授業崩壊や低レベル化を招く原因になっている。

教科や授業内容によって予習効果に違いはあるが、プラスにはなってもマイナスになることは決してない。予習は勉強全体の中で、最も積極的かつ能動的な学習といえる。勉強に対して攻めの姿勢なのだ。予習することで、成績は簡単に上がっていくだろう。

授業で100%理解する

次は授業の受け方について。授業を受ける目的は2つある。一つは、前日予習して分からなかったところを理解するためだ。

きちんと予習していれば、集中すべきポイントがはっきりしているので、予習した際に生じた疑問点が次々に解消されていくので、たくさんのことを理解することができる。

逆に予習をしていないと、授業を受けることで次々に疑問点が生まれるので、わからないことだらけになっていく。

もしキミが授業内容が理解できないことを先生の教え方が悪いと思っているなら、まず予習をしてから授業を受けるようにしてみよう。予習している生徒は、自分から理解しにいっているのに対して、予習していない生徒は、先生から理解させてもらおうとしている。授業を受ける姿勢にこんなにも差があるんだよ。いいかい、中学校や高校で学習する内容が、話を聞いているだけで理解できるほど簡単なわけないよね。

もう一度繰り返すけど、授業を受ける1つめの目的は、予習して分からなかったところを100%理解するため。

それから2つめの目的は、その範囲の重要なポイントを確認するためだ。予習の段階ではそれほど重要だと思わなかったことや、気づかなかったことが案外大切だったりすることもある。それをしっかり押さえるのが大切なんだ。

予習から授業への流れを効率的に進めていくためには、予習の段階からノートを使うことが大切だ。予習で作ったノートには自分で勉強して分からなかったことがリストアップされていて、授業中の先生の解説や板書をどんどん書き込むことで、分からないリストが解決していくのが目で見て分かるように構成するといい。それから重要ポイントを色分けするなどして目立つように整理すれば完璧だ。ノートを見直せば復習も簡単にできる。ノート作りはやってみるとなかなか面白い。試行錯誤してより効果的なノート作りを追求してみよう。

復習する

予習・授業の流れが完璧なら、復習のやり方次第で相当伸びる。復習の効果的なやり方について伝えていこう。

まず、授業後24時間以内に復習することを習慣にしよう。どんなに頑張って勉強しても、多くのことを忘れてしまう。1日で70~80%のことを忘れてしまうように、大脳はできている。だから、勉強した内容を記憶として定着するためには、復習するタイミングが重要なんだ。予習・授業で作り上げたノートの見直しを、24時間以内に、できれば新しい範囲の予習をする前に、やり終えてしまおう。これだけで記憶の定着がかなり良くなる。

次に、問題集などを用意して、応用・発展問題を解いてみよう。基礎を理解しているうちにステップアップするのが理想的だ。解いた問題は、〇(完璧)・△(曖昧)・☓(できない)の3段階に評価して分ける。日付と評価を問題集に書き込んでおこう。△と☓を〇になるまで繰り返し解く練習をする。すべて〇ならその範囲は完璧だね。

復習の目的は、理解したことを忘れないように記憶を定着させること、それから、基礎を理解しているうちにステップアップすること、この2つなんだ。

ここまで伝えてきた、予習・授業・復習のプロセスを実践することで、定期テストの得点が上がることは容易に想像できるだろう。また、後々の受験勉強の成功にも繋がっていくんだよ。

まとめ

この記事は「成績を上げる最も簡単で確実な方法」というタイトルにも関わらず、簡単とは思えないと感じた方もいるかもしれません。しかし、25年以上にわたって高校生を指導してきた経験から、この内容に至っています。「簡単な方法」については常に探し求めてきましたが、「これだ!」と思うものを見つけても、予習・授業・復習のプロセスにきちんと取り組んでいる生徒にはかないませんでした。だから、「簡単で確実」という条件なら、この方法が一番だと自信を持って言うことができます。

もしキミがアスリートなら、運動に必要なのは全身のすべての筋肉であることを理解していて、成果を上げるためにまんべんなくすべての筋肉を鍛えることに毎日取り組むことでしょう。トレーニングに対して好き嫌い言っていたら上達しないことも気づいていますよね。

勉強もそれと同じで、鍛えることなしに理解したり問題が解けるようになることなどないのです。思い通りの成績を獲得したり、志望校に合格したければ、この記事で伝えたことを今すぐ実践してみてください。

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