間違えてもいいんだよ

指導していて一番気になるのが「わかりません」という回答だ。

私の塾では「わかりません」と簡単に答えるのではなく、「ここまでならわかる」とか「根拠は掴めていないけど、正解はこれだと思う」などと答えることを推奨している。間違えてもいい、という空気を作るためには、生徒の間違いを笑ったりバカにしたり、こんなことも分からないのかなどと責めるのは厳禁である。少人数指導の場合は、参加者全員にこのことを約束してもらう。

発言することが安心・安全な場になれば、難しい問題に挑戦することは楽しいことに変わっていく。しかも各々の発言によって正解に近づいていくプロセスは実に創造的だ。自分の意見や解答に自信があったとしても、周りが納得しないこともある。もし正解を確信していても、自分の考えが周りに伝わらないのなら、それは論理性が不足しているからだ。逆に自分が間違っているのなら、自分が気付いていない重要な何かがあるのだ。論理性の向上と気付きや発見の積み重ねは思考力のアップに繋がっていく。

だから、「わかりません」と安易に答えるのはやめよう。間違えてもいいから、自分の考えを言葉にして伝えてみよう。たとえ間違えたとしても、気付いて練習して身に付けて、試験本番で正解すればいいんだからね!

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