「わからない」が「自分でできた!」に変わった瞬間
先週、大学入試の国語の問題に取り組んだ生徒がいました。
漢字以外の読解問題は、すべて不正解。
ところが、今週の授業では大きな変化がありました。
最初の問題では、考え方を一緒に確認しながら取り組みました。
そして、途中からは生徒自身に任せてみました。
しばらく考えた後、生徒が答えを出しました。
正解です。
なぜその答えを選んだのか尋ねると、根拠もきちんと説明できました。
その瞬間、生徒は嬉しそうに手を叩いて喜びました。
次の問題では、さらに生徒に任せる部分を増やしました。
これも正解。
そして3問目。
今度は最初から最後まで、すべて自分で考えてもらいました。
見事に正解。根拠も正しく説明できました。
先生は少しずつ手放し、生徒は少しずつ引き受けていく
授業の後、生徒に尋ねました。
「先週と今週では、何が違ったと思う?」
生徒はこう答えました。
「先週は何をどうすればいいのかわからなかったけど、今週はそれが明確だった」
この言葉に、今回の授業の成果が表れています。
勉強ができないのは、必ずしも能力が足りないからではありません。
何をすればよいのか、どう考えればよいのかがわからず、力を発揮できていないこともあります。
そして、自分でできるようになるためには、先生がいつまでも手を差し伸べていてはいけません。
最初は一緒に考える。
次に、一部を任せる。
そして、少しずつ任せる範囲を広げていく。
先生は少しずつ手放し、生徒は少しずつ引き受けていく。
その積み重ねが、自分で考え、自分で判断し、自分で行動する力を育てていきます。
「可愛い子には旅をさせよ」
昔から、こんなことわざがあります。
「可愛い子には旅をさせよ」
子どもの成長を願うなら、いつまでも手元で守るのではなく、自分自身で経験し、困難を乗り越える機会を与えることが大切だという教えです。
教育も同じだと思います。
教えることは大切です。
しかし、教え続けることが、必ずしも子どもの成長につながるとは限りません。
ときには見守り、待ち、任せることも必要です。
もちろん、ただ放任すればよいわけではありません。
必要なときには支え、できるようになったことは本人に任せる。
その見極めこそ、教育に携わる者の大切な役割だと考えています。
Paletteが目指す教育
Paletteでは、子どもたちを「能動的学習者」として認め、その成長を支援することを大切にしています。
勉強を教わるだけの生徒ではなく、自分から学ぼうとする生徒へ。
先生に答えを求める生徒ではなく、自分で答えを見つけようとする生徒へ。
そして、困ったときには自ら相談し、必要な支援を求められる生徒へ。
今回、生徒が手を叩いて喜んだのは、単に問題が正解だったからではないと思います。
「自分の力でできた!」
その実感があったからこその喜びだったのでしょう。
私たちが目指しているのは、いつまでも先生を必要とする生徒ではありません。
自分で考え、自分で判断し、自分の力で歩んでいける生徒です。
その成長を支えることが、Paletteの教育です。
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