【AO入試】逆転合格できない理由

いまやメジャーな入試方式となったAO入試。文部科学省の「国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、2017(平成29)年度の大学入学者全体の44.3%が「推薦・AO入試」によるものでした。特に私立大学進学者の「推薦・AO入試」の占める割合は51.2%と半数以上を占めており、既に「一般入試」による入学者のほうが少なくなっています。

AO入試とは

AO入試とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合っているかどうかをじっくりと時間をかけて選考する入試方式です。「その大学の学部学科への適正や能力」「学ぶ意欲の強さ」「強い志望理由(当然専願)」「優秀さと将来性」などが選考のポイントになります。大学によって違いはありますが、志望理由書や調査書などの提出を求められるのが一般的です。選考は「面接」や「論文」の他に、口頭や筆記による「学力試験」を実施する大学もあります。

安易にAO入試を選ぶと失敗する

大学のオープンキャンパスに足を運ぶと、AO入試の受験を勧めてくる大学が目立ちます。オープンキャンパスを担当する大学教授や学生から「キミならAOで受かる」などと言われて浮かれてしまい、「学力を問わない」という条件に惹かれて安易にAO入試を選ぶと後悔する結果になりやすいので気をつけましょう。

以前はAO入試の入学者といえば、学業不振により留年や中退をする者が多く、できない学生のイメージが強かったのですが、最近では大学での学業成績優秀者の最上位層をAO入試による入学者が占めるようになってきました。つまり、AO入試での入学者の学力レベルは、推薦入試や一般入試での入学者を上回っているのです。

大学での学業成績を優秀な順に並べると、

  1. AO入試からの入学者
  2. 推薦入試からの入学者
  3. 一般入試からの入学者
  4. 付属高校からの入学者

という学力階層に分かれます。(あくまでも大雑把に分けていますので、もちろん当てはまらない学生もいます)

慶應義塾大学や早稲田大学などの難関私立大学ではこの傾向が強くみられるため、AO入試による入学者を増やす意向を示しています。国公立大学でもAO入試による選抜に力を入れはじめており、AO入試を受験する学生の学力レベルと難易度は一般入試を超えているのです。

一般で合格できるならAO入試を受験してもいい

「一般入試は難しそうだから」とか「勉強したくないから」という理由でAO入試を選ぶと必ずといっていいほど失敗に終わります。

AO入試では、高校の成績が良くない者が逆転合格することは起こらないのです!

まずは一般入試よりもAO入試の方が難しいという認識を持つことです。そして、AO入試に挑戦するなら、一般入試でも合格できるだけの実力があるかどうかを、過去問を解いて判断すると良いでしょう。AOで落ちても一般で合格できる見込みがあるのならAO入試挑戦は成功するかもしれません。

AO入試の準備は高1から

AO入試を視野に入れるのなら、高3からでは間に合いません。高校入学と同時に準備を始めます。内申点を上げるために日々コツコツ勉強を継続することが何よりも重要です。内申点は高1の1学期から対象になりますので、AO以外に推薦入試も考えている場合は高2からでも遅すぎます。「『学力を問わない』のがAOだから内申点は関係ないのでは」という高校生がいますが、その認識は間違っています。AO入試は勉強したくない人への救いの道ではないのです。学力の足りない学生を入学させるのは大学にとってメリットがありません。なによりも大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合っている人物とは十分な学力を備える者であるはずです。だから「より以上」を目指して勉強を継続してください。

それから志望理由書や自己推薦文などに自己PRとして記載できる活動に打ち込んで結果を出していきます。活動内容が目指す大学・学部・学科で研究に力を入れている分野でなければほとんど評価されませんので、早くから将来のビジョンを考えることが大切です。

面接では自分の熱意をアピールするだけではなく、立ち振る舞いや挨拶、姿勢、表情、言葉遣いなども見られています。急にはできませんので、普段から意識して自分自身を躾していくと良いでしょう。

論文対策は6ヶ月から1年位のトレーニング期間を設けるのが理想です。やってみるとわかりますが、とても時間がかかります。

最後は学力が決め手になります。レベルの高い問題に柔軟かつ即座に対応できるように思考力を鍛え、専門分野の知識を深く身につけておきましょう。

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