『夢を追い続けた卒塾生たち』

数年前、TBS NEWSで放送された「赤ちゃん銀河発見」のニュース番組を観て、私は大きな驚きに包まれました。

そこに映っていたのは、かつて教室で夢を語っていた卒塾生たちだったのです。

かつてパレットで勉強していた小島崇史くんは、子どもの頃から大の宇宙好きで、高校生の頃から宇宙の始まりについて興味を持っていました。私も大の宇宙好きだったので、宇宙の話して盛り上がったこともありました。

小島君の宇宙の始まりを解明したいという思いはとても強く、「勉強ができるから東大」ではなく「宇宙の研究をするために東大へ行く」と言っていたのです。

センター試験(現在の共通テスト)で94%の得点率を達成したときも、私が「やったね!おめでとう!!」と声をかけると、「センターで点を取るために今まで頑張ってきた訳じゃないですから」と真剣な表情で返してきました。そう、彼は夢を叶えるために勉強しているのです。

見事東大に合格した小島くんは、塾のスタッフとして時々アルバイトに来てくれました。休憩時間に盛り上がるのはやはり宇宙の話です。

小島くんは、夢を「憧れ」で終わらせませんでした。

・バイト代を貯めて念願の望遠鏡を手に入れたこと
・カメラを買って天体写真を撮り始めたこと
・大学の仲間と一緒に車で長野県まで出かけて天体写真を撮ったこと
・東大チームでハワイ島のすばる望遠鏡で観測したこと
・NASAのハッブル宇宙望遠鏡で観測できたこと

やがて大学の研究が忙しくなり、バイトにも来られなくなりました。
そして大学院入試に合格し、東大大学院へと進んでいきました。
この頃にはほとんど会うこともなくなっていました。

そして大学院を卒業する直前に、世界で最も新しい「赤ちゃん銀河」を発見したのです。宇宙の始まりの謎を解く手掛かりになると世界中が注目する大発見です。

高校生の時に語っていた夢が、現実になっていったのです。

さらに驚いたのは、そのニュース番組を制作していたのも、パレットの卒塾生だったことです。

番組編集を担当していた花村太郎くんは、映像を確認する中で、取材を受けている研究者が小島先輩だと気づき、大変驚いたそうです。

花村くんもパレットに在籍していた高校生の頃から、TBSの番組制作をするのが夢だと語っていたのです。

教室で夢を語っていた少年たちが、それぞれの場所で努力を重ね、数年後、ひとつのニュースの中で再会する。

教育に携わる者として、これほど嬉しい瞬間はありません。

あの日教室で語っていた夢は、確かに未来へつながっていました。

「赤ちゃん銀河発見」のTBS NEWSはこちらからご覧ください。

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